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バーでのNG行為7選
バーを楽しむ

バーでのNG行為7選|知らないと恥をかく?老舗マスターが徹底解説

「オーセンティックバーには、難しいルールがたくさんありそうで怖い」

そう思っていませんか?

確かに、バーにはいくつかの「暗黙の了解」が存在します。

しかし、それは決して「お客様を試すため」や「格式張るため」にあるのではありません。

すべては、そこにいる全員が、心地よい時間と空間を共有するための「思いやり」なのです。

今回は、知っておくと一目置かれる、そして自分自身も恥をかかずに済む「バーでのスマートな振る舞い(NG行為)」について、少し詳しくお話ししましょう。

入店から着席|最初のボタンを掛け違えないために

入店から着席

扉を開けた瞬間から、バーの時間は始まっています。

まずは入り口での振る舞いです。

NG1. 勝手に空いている席に座る

「あ、あそこが空いてる!」と、スタスタと奥の席へ座ってしまう。

これは、実は最も避けたい行為の一つです。

【なぜNGなのか?】

一見空いているように見えても、そこは「予約席」かもしれません。

あるいは、毎日その席で一日を終える常連様のために、暗黙のうちに空けてある席かもしれないのです。

扉を開けたら、まずはスタッフと目を合わせ、案内されるのを待つ。これが「大人の余裕」です。

NG2. 5名以上の大人数でいきなり押しかける

二次会などで盛り上がり、大人数で突然来店されるケースです。

【なぜNGなのか?】

オーセンティックバーは、静寂を楽しむ場所です。

そこへ大人数が一度に入ると、お店の空気が一変し、他のお客様の「静かな時間」を壊してしまう恐れがあります。

3名様以上、特に5名様を超える場合は、来店前に一本お電話をください。

「今から5人いけますか?」

その配慮があれば、バーテンダーも席の配置を工夫して、皆様を歓迎できます。

空間を壊さないために|美しい夜の過ごし方

空間を壊さないために|美しい夜の過ごし方

席に着いたら、次は「空間」との調和です。

NG3. 大声・泥酔・一気飲み

バーは居酒屋とは異なります。

「酔うため」ではなく「味わうため」の場所です。

【なぜNGなのか?】

BGMや氷の音よりも大きな声は、バーの主役である「雰囲気」を台無しにします。

また、コールをしての一気飲みなどは論外です。

お酒と作り手への敬意を忘れず、自分のペースでゆっくりとグラスを傾けてください。

NG4. 強い香水のつけすぎ

これは意外と知られていない、しかし非常に重要なマナーです。

【なぜNGなのか?】

ウイスキーやカクテルは、「香り」を楽しむ飲み物です。

繊細なフルーツの香りや、熟成された樽の香りは、強い人工的な香料(香水や柔軟剤の匂い)にかき消されてしまいます。

バーへ行く日は、香水を控えるか、ごく控えめにするのが「粋」な嗜みです。

これを知っていれば上級者|グラスと所作のタブー

これを知っていれば上級者|グラスと所作のタブー

最後に、手元の所作について。

ここを抑えれば、あなたはもう初心者ではありません。

NG5. グラスを強くぶつけて「乾杯」

「カンパーイ!」と勢いよくグラスを合わせる。

居酒屋のジョッキなら豪快で素敵ですが、バーでは危険な行為です。

【なぜNGなのか?】

バーで使用しているグラス(バカラや木村硝子など)は、口当たりの良さを追求するために極限まで薄く作られています。

軽くぶつけただけで、欠けたり割れたりすることがあるのです。

バーでの乾杯は、グラスを目の高さに掲げて、相手と目合わせるだけ。

音を立てない乾杯こそが、最もスマートで美しい乾杯です。

NG6. カウンターに無造作に物を置く

スマホ、財布、タバコ、ハンドバッグ……カウンターの上に所狭しと並べていませんか?

【なぜNGなのか?】

バーのカウンターは、一枚板の美しい木材で作られていることが多く、傷つきやすいものです。

また、そこはバーテンダーがカクテルを提供する「舞台」でもあります。

手荷物はカゴやフックへ。
カウンターに置くのはグラスと、自分自身だけ。

それくらいの潔さが美しく映ります。

NG7. 無断で他のお客様を撮影する・ナンパする

SNS用に写真を撮りたい気持ちはわかりますが、他のお客様が写り込むのは絶対NGです。

【なぜNGなのか?】

バーには「お忍び」で来られている方もいれば、一人で静かに考え事をしたい方もいます。

皆様のプライバシーを守るのも私たちの仕事です。

写真撮影は「自分のグラスだけ」、そして一言「撮ってもいいですか?」と聞くのがマナー。

もちろん、しつこいナンパ行為も、その場の調和を乱すため厳禁です。

【番外編】でもSLICE BARなら大丈夫なことも

ここまで「ダメ」なことばかりお話ししてしまいましたが、最後に少しだけ弁解させてください。

「SLICE BAR」は、創業78年の歴史の中で、様々なお客様を受け入れてきました。

一般的にはNGとされることでも、当店ではOKとしていることがあります。

  • タバコ・シガー(葉巻)
    全席喫煙可」です。換気設備を整えておりますので、煙の行方に少し配慮いただければ、心ゆくまで紫煙を燻らせてください。
  • 服装(ドレスコード)
    「ジーンズ・スニーカー」でも清潔感があれば全く問題ありません。お仕事帰りでも、休日の散歩ついででも、どうぞお気軽に。

失敗しても素直なら「可愛いお客様」です

失敗しても素直なら「可愛いお客様」です

ここまで読んで「やっぱりバーって面倒くさい」と思われたでしょうか?

大丈夫です。

これらすべてを最初から完璧にこなせる人はいません。

もし知らずにNG行為をしてしまっても、私たちバーテンダーが優しくお伝えします。

その時に「ごめんなさい、知らなかったんです」と素直におっしゃっていただければ、あなたは私たちにとって「愛すべきお客様」です。

マナーとは、形式ではなく「心」です。

他のお客様への少しの配慮さえ持っていれば、神戸三宮の夜はあなたを優しく歓迎してくれるでしょう。

今夜、少しだけ背筋を伸ばして、ぜひSLICE BARの扉を開けてみませんか?