ウイスキーを飲むようになると、だんだん気になってきます。
この違いは、どこから来るんだろう。 スコッチ、バーボン、ジャパニーズ。名前は聞くけど、何が違うのか。
でも、専門書を開くと、細かすぎて途中で疲れてしまう。
そういう方に向けて、神戸・三宮で1947年から続くバー「SLICE BAR」から、ウイスキーの種類を、ざっくりお伝えします。
全部を覚える必要はありません。 大まかな地図さえあれば、一杯がぐっと楽しくなります。
ウイスキーは産地で大きく分かれる
ウイスキーの違いを知る、いちばんの近道。 それは、産地で捉えることです。
ウイスキーには「5大産地」と呼ばれる、代表的な産地があります。
- スコットランド
- アイルランド
- アメリカ
- カナダ
- 日本
この5つを知っておけば、世界のウイスキーの大部分が、ざっくり見渡せます。
産地が違うと、原料や造り方が変わり、味の傾向も変わります。 だから、産地でわかる、というわけです。
順番に見ていきましょう。
スコッチ(スコットランド)
ウイスキーといえば、まずここです。
スコットランドのウイスキーは、とにかく幅が広い。 煙のような独特の香り(スモーキーさ)が強いものから、華やかで香り高いものまで、さまざまです。
同じスコッチでも、地域によって個性がまるで違います。 奥が深く、ハマる人はとことんハマる。
「スモーキーなのを試したい」と思ったら、スコッチの中から選ぶことになります。
アイリッシュ(アイルランド)
アイルランドのウイスキーは、なめらかで軽やか。
口当たりがやさしく、クセが少ないものが多いです。 すっと飲めるので、初めての方にもなじみやすい。
ウイスキーはきついイメージがある、という方は、ここから入るのも一つの手です。
アメリカン/バーボン(アメリカ)
アメリカのウイスキーは、バーボンが代表的です。
とうもろこしを主な原料にしていて、甘い香りと、力強い味わいが特徴。 はっきりした風味で、コーラで割ったり、カクテルのベースにも使われます。
甘い香りが好きな方に、向いています。
カナディアン(カナダ)
カナダのウイスキーは、軽くて、クセが少ない。
5大産地の中でも、とくにライトで飲みやすいと言われます。 すっきりしているので、食事と一緒でも邪魔になりません。
ジャパニーズ(日本)
日本のウイスキーは、繊細でバランスが良い。
全体に上品で、突出したクセが少なく、まとまりがあります。 食事に合わせやすく、和食との相性もいい。
近年は世界的にも高く評価されていて、初めての方にも入りやすい味わいです。
産地がわかると頼み方が変わる
ここまで知ると、バーでの頼み方が、少し変わります。
これまで銘柄の名前で選べなかった人も、産地で頼めるようになるからです。
「スコッチの、スモーキーなものを」 「ジャパニーズを飲んでみたい」 「甘い感じが好きなので、バーボンを」
こう言えると、選ぶ幅がぐっと広がります。
銘柄をひとつも知らなくても、産地を軸にすれば、頼めます。 これが、ざっくり知っておくことの、いちばんのメリットです。
まずは飲み比べてみるのが早い
とはいえ、知識だけで覚えるのは、なかなか大変です。
いちばん早いのは、実際に飲み比べてみることです。
違う産地のものを、少しずつ。 スコッチと、ジャパニーズ。 バーボンと、アイリッシュ。
飲み比べると、頭で覚えるより先に、体で違いがわかります。
当店では、初めての方には、まずストレートで少しずつ試していただくことをおすすめしています。 ウイスキー本来の味を、産地ごとに比べると、違いがいちばんはっきり感じられるからです。
産地を入口にしてみてください
ウイスキーの世界は広いですが、産地という地図があれば、迷いません。
5大産地の、ざっくりした違いだけ。 それを頭の隅に置いて、あとは飲みながら、自分の好みを見つけていく。
SLICE BARでは、産地を伝えていただければ、そこから一杯を選びます。 飲み比べてみたい、という頼み方も大歓迎です。
気になる産地から、試してみてください。