初めてのオーセンティックバー。
重厚な木の扉の前に立つと、どうしても足がすくんでしまうものではないでしょうか。
「中が見えないから怖い」
「メニューがなくて高額請求されたらどうしよう」
「どんな服を着ていけばいいの?」
そんな不安を抱くのは、あなたが初めての場所に敬意を払っている証拠。とても素敵なことです。
でも、どうかご安心ください。
バーの扉が重たいのは、お客様を拒絶するためではありません。
中の「静寂」と、お客様の「安らぎ」を外の喧騒から守るためなのです。
今日は、まだ見ぬあなたへ。
この扉を少しだけ軽くするための、マナーガイドをお送りします。
1. 入店前の不安を解消!服装とお金の話

まず、誰もが気にする「形」の部分からお話ししましょう。
Q. 服装は?ドレスコードはある?
A.バーに行く際の服装は、お店によって異なります。
「オーセンティックバー」と聞くと、スーツやドレスが必要だと思われるかもしれません。
もちろん、素敵な装いは夜を彩りますが、当店ではカジュアルな服装で全く問題ありません。
仕事帰りのスーツ姿の方もいれば、休日のジーンズ姿の方もいらっしゃいます。
大切なのは、高価な服を着ることよりも、「その場の空気を楽しもう」という心持ちです。
どうぞ、肩肘張らず「いつものあなた」でお越しください。
Q. いくらかかるの?(予算について)
A. 「チャージ料 + ドリンク代」が基本です。
多くのバーには「チャージ料(席料・お通し代)」があります。
これは、場所代であると同時に、心地よい空間とサービスへの対価とお考えください。
- 予算の目安:4,000円〜6,000円程度
- チャージ料:数百円〜1,000円程度(お店によります)
- カクテル:1杯 1,200円〜1,800円前後
もし予算が心配なら、着席時にこっそり「今日は5,000円くらいで楽しみたいです」と伝えていただいても、全く失礼ではありません。
2. お店に入ったら?スマートな着席の作法

重い扉を開けると、そこは別世界。
カランと氷の音が響く薄暗い店内で、どう振る舞えばよいのでしょうか。
アイコンタクトで合図を
扉を開けたら、まずは私たちバーテンダーと目を合わせてください。
「いらっしゃいませ」の声とともに、人数を確認し、お席へご案内します。
ポイントは「勝手に座らない」こと。
空いているように見えても、予約席だったり、常連様の指定席だったりすることがあります。
案内を待つ、その数秒の「間」が、あなたを紳士・淑女に見せます。
3. 「メニューがない」は本当?注文の魔法

「バーにはメニューがないから、呪文のようなカクテル名を知らないと注文できない」 そう思っていませんか?
SLICE BARには「メニュー」があります
ご安心ください。当店「SLICE BAR」には、しっかりとメニュー表をご用意しています。
初心者の方にも安心して選んでいただきたい。そんな想いから、わかりやすいリストを置いています。
メニューを見ずに注文する「魔法の言葉」
もちろん、メニューを見ずに「今の気分」でオーダーするのもバーの醍醐味。
カクテル名を知らなくても、以下の4つの要素を伝えれば、あなただけの一杯が完成します。
- お酒の強さ(強め・弱め・ノンアルコール)
- 味の好み(甘め・さっぱり・酸味があるもの)
- 炭酸の有無(シュワシュワしたい・ゆっくり飲みたい)
- ベースの好み(フルーツ系・ウイスキー系など)
「今日は仕事で疲れたから、甘くて炭酸がない、弱めのお酒を」 これだけで、立派なオーダーです。
4. 心地よい夜のための「大人のマナー」

バーは「大人の社交場」。他のお客様への少しの配慮が、全員の心地よさを作ります。
タバコについて
当店は「喫煙可能(紙タバコ・電子タバコ共にOK)」です。
愛煙家の方は、お酒と紫煙の薫り高いマリアージュをお楽しみください。
吸われない方もいらっしゃいますので、煙の行方に少しだけお気遣いいただけると、よりスマートですね。
声のボリュームと写真撮影
BGMはジャズや静かな音楽です。
会話は、隣の人に届く程度のボリュームで。大きな笑い声よりも、グラスを傾ける音を楽しむ空間です。
また、美しいカクテルを写真に撮りたい時は、「撮ってもいいですか?」と一言お声がけください。
他のお客様が写り込まないよう配慮いただければ、私たちは喜んで撮影に応じます(照明の加減も調整しますよ!)。
神戸三宮で78年。初心者こそ「SLICE BAR」へ

SLICE BARは、1947年からこの神戸三宮の地で、数え切れないほどの「初めてのバー体験」を見守ってきました。
老舗だからといって、怖がる必要はありません。
老舗だからこそ、どんなお客様も包み込む準備ができているのです。
「初めてバーに来ました」 カウンターでそう告げてみてください。
それが、最高のおもてなしへの合言葉になります。
扉を開ければ、そこはあなたの居場所
もし、今夜どこに行こうか迷っているなら。
あるいは、大切な人を連れて行く「2軒目」を探しているなら。
勇気を出して、SLICE BARの扉を押してみてください。
美味しいお酒と、78年の歴史が織りなす空間を用意して、あなたをお待ちしております。